業績ハイライト

2015年度通期の事業概況について

(2015年4月1日から2016年3月31日まで)

中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide」の最終年度となる当期は、連結売上高は1兆8,549億円、営業利益は2,085億円、営業利益率は11.2%、当社株主に帰属する当社純利益は1,374億円となりました。

区分 2015年度 前期比
売上高 1兆8,549億円 6.3%減
営業利益 2,085億円 13.8%減
売上高営業利益率 11.2% 1.0ポイント減
当社株主に帰属する
当期純利益
1,374億円 10.8%減
ROE 9.0% 1.6ポイント減

[建設機械・車両部門]

建設機械・車両部門の2015年度通期の売上は、前期比6.9%減の1兆6,410億円となり、セグメント利益は前期比19.0%減の1,841億円となりました。

鉱山機械の大幅な需要減少や、新興国の需要低迷の影響など厳しい経営環境が続くなか、日本国内を中心に「未来の現場」を実現するソリューション事業「スマートコンストラクション」を推進しました。ICT建機は、商品系列の拡大に加え、日本、北米、欧州に続き、オーストラリアでの導入を開始しました。

最新の排出ガス規制への対応商品については計33機種を開発し、販売拡大に努めました。

アフターマーケット事業では、需要を着実に取り込んだ結果、当期の部品の売上は、前期に続き過去最高となりました。

アジアでの事業強化のため、インドに油圧ショベル新工場を、ミャンマーにリマン、発電機の製造などを行う生産拠点をそれぞれ開設しました。

また重要な市場の一つであるメキシコにおいて、建設機械と鉱山機械の双方をカバーするため、同地域の代理店を買収しました。

[産業機械他部門]

産業機械他部門では、半導体の安定的な設備稼働に支えられギガフォトンの売上が伸びたものの、鍛圧機械の販売が減少したことから、売上高は前期比0.6%減の2,201億円となり、セグメント利益は前期比19.2%増の193億円となりました。

このような状況の下、産業機械事業について工作機械事業を富山地区に、板金・鍛圧機械事業を石川地区にそれぞれ集約し、事業体制を再編しました。

またギガフォトンにおいては、消費電力とネオンガス消費量を大幅に削減したエキシマレーザーの最新型モデルを開発・製品化し、販売拡大に努めました。

5年間の要約財務データ

株式会社小松製作所及び連結子会社 単位:百万円(1株当たりの金額を除く)
2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度
事業年度
売上高 ¥1,854,964 ¥1,978,676 ¥1,953,657 ¥1,884,991 ¥1,981,763
売上原価 1,315,773 1,401,193 1,393,048 1,377,459 1,440,765
営業利益 208,577 242,062 240,495 211,602 256,343
売上高営業利益率 11.2% 12.2% 12.3% 11.2% 12.9%
税引前当期純利益 204,881 236,074 242,056 204,603 249,609
当社株主に帰属する当期純利益 137,426 154,009 159,518 126,321 167,041
設備投資額 160,051 192,724 179,070 136,962 122,038
事業年度末現在
総資産 ¥2,614,654 ¥2,798,407 ¥2,651,556 ¥2,517,857 ¥2,320,529
運転資本 685,559 716,524 701,201 664,480 536,662
有形固定資産 697,742 743,919 667,347 585,220 529,656
長期債務-1年以内期限到来分控除後 212,636 279,270 311,067 343,814 312,519
株主資本 1,517,414 1,528,966 1,376,391 1,193,194 1,009,696
株主資本比率 58.0% 54.6% 51.9% 47.4% 43.5%
1株当たり情報
1株当たり当社株主に帰属する
当期純利益:基本的

¥    145.80

¥    162.07

¥    167.36

¥    132.64

¥    173.47
:希薄化後 145.61 161.86 167.18 132.51 173.32
1株当たり配当金* 58 58 53 45 41
1株当たり株主資本 1,609.69 1,622.48 1,443.97 1,252.33 1,060.31
* 1株当たり配当金は各事業年度に支払われた配当金です。