イノベーションによる成長戦略

コマツのモノ作り技術をベースに、グループ内で得られない技術は、産学連携、産産連携により外部から積極的に取り込み、ダントツ商品・ダントツサービス・ダントツソリューションを生み出して「イノベーション」を起していきます。

建設機械・車両部門では、お客さまの現場の「安全性」「環境性」「生産性」を大幅に改善するため、最先端のICTを活用し、一層の自動化・無人化を実現する次世代の建設・鉱山機械を開発し、市場導入を進めます。

同時に、次世代のコンポーネントの開発にも注力し、フォークリフトを含めた商品に搭載していきます。現場の改善に必要不可欠な機械と施工の「見える化」を徹底的に行うため、KOMTRAXを一層進化させるとともに、建設・鉱山現場の情報を共有するための基盤(プラットフォーム)を構築し、提供します。

見える化された情報を活用して、お客さまの現場の課題解決に貢献する2つのダントツソリューション――建設現場向けの「スマートコンストラクション」、鉱山現場向けの「無人ダンプトラック運行システム(AHS)」。これらソリューションについてはサービス内容のさらなる充実を図るとともに、導入地域や規模を拡大し、大きく育てていきます。

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2015年2月、コマツは建設現場のあらゆる情報をICTでつなぎ、安全で生産性の高い「未来の現場」を実現させていくためのソリューション事業「スマートコンストラクション」を開始しました。そして10月には、ステレオカメラを搭載したICT建機「PC200i」がデビューしました。「ステレオカメラ」は現場を高速かつ高精度に撮影し、およそ30秒で「KomConnect」に取り込んで、測量データとして利用することができます。これによりICT建機の作業場所のみならず、人が掘った場所や、他の建機が掘った場所も含めた「施工後の地形の正確な管理」が可能になります。世界初となる現況測量機能を搭載したPC200iが、各現場における司令塔となり、施工現場の全エリアを掌握することで「安全でスマートな未来の現場」を実現していきたいと考えています。

産業機械他部門においては、工作機械、板金鍛圧機械の主要コンポーネントの内製化を進め、大幅に生産性を高めたダントツ商品を開発します。またギガフォトンでは最先端の半導体リソグラフィ用EUV光源の早期商品化に努めます。