土台強化のための構造改革

土台強化のための構造改革として、コマツは製造原価(コスト)の抑制と、適正な固定費水準の維持を継続的に進めており、永続的にやっていく活動と位置づけています。

成長への投資は必要に応じて行う必要がありますが、並行して確実に製造原価を下げること。これが「成長とコストの分離」であり、適正な固定費水準の維持に努めていきます。

近年、需要が低迷するなか、コマツは必要な構造改革を実施するとともに、継続的なコスト改善活動を行いました。固定費は2013年度からの3年間で、人件費の単価アップを吸収した上で、構造改革の効果も含めて125億円を削減しました。特に2015年度は、厳しい状況を踏まえて、当初の削減予定に加え追加削減を行い、合計で前年度比119億円の削減を行いました。

土台強化のための構造改革

開発については、新しい計測技術あるいはシミュレーション技術などの導入により、開発コストの削減も可能です。このようないわば「開発の筋肉質化」に取り組みます。生産についても、IoTを活用した「製造現場のつながる化」をさらに加速し、世界のコマツグループ生産工場だけでなく、協力企業を情報ネットワークで結ぶことにより、生産を改革することを目指します。また市場、お客さまや代理店と工場を直結して、いわゆる車両本体あるいは部品の供給スピードと、在庫の適正化レベルを更に改善する活動も強化していきます。