地域人材育成

「地域社会が必要としていて、かつ最もコマツの強みを発揮できる社会貢献活動は何か」を考えたら、「人を育てること」に行き着きました。雇用に結びつくための技能取得を目指し、それぞれの地域の事情に合わせた人材育成プログラムを、国・自治体や、学校などの機関と連携して実施しています。

多様な分野と支援形態

世界の地域情勢にあわせた人材育成

コマツは本業のビジネスで培ってきた人材育成のノウハウを活かして、社内のみならず、各地域で必要とされている人材の育成のための支援を行っています。

一言で「人材育成」と言っても、求められる内容は、地域によってまったく異なります。グローバルに事業を展開するコマツは、その地域でどのような支援が求められているのかをよく理解し、さまざまな分野・形態で、支援を行っています。

下のピラミッド図は、コマツが行う人材育成の支援分野を示したもので、頂点に近づくほど、コマツの事業内容により密接したプログラムを表しています。裾野への取り組みは小学校などを対象にした理科教室などで、主に日本や欧米などの地域で積極的に行っています。次の基礎教育の提供は、国や地域による様々な事情から就業に必要な教育を十分に受けることができない(できなかった)人々に対する支援で、南米や南アフリカ共和国などで、独自のプログラムを展開しています。大学や職業訓練校に対しては、広い地域で取り組んでおり、コマツのカリキュラムや機材を提供したり、また講師を派遣したりしています。頂点の部分は、人材育成が社会課題となっている地域において、国・自治体や、お客さまとコマツが連携して、人材育成に取り組んでいます。

実際の支援内容は、コマツからの講師派遣や、教材・機材などの提供、また設備を提供したり、研修生の受け入れを行ったりするなど、日頃培ったさまざまなノウハウを最大限に活用しています。

人材育成の支援分野と形態

講師派遣

教材・機材提供

設備提供・運営支援

研修生受入れ

カミンズ社との協業

協業によるCSR活動は、それぞれの人材、ノウハウ、リソース等を活用し合うことにより、単独で行うよりも効果的な成果が期待できます。社会貢献活動を進めるにあたって、コマツはこれまでも固有のノウハウを有したNPO法人などとの協業を行ってきました。そして2016年、ビジネスパートナーである米国カミンズ社と、地域人材育成の協業を行うことで合意しました。

コマツとカミンズ、共通の目標

コマツと米国の大手エンジンメーカーであるカミンズは、長きにわたりエンジン事業のパートナーとして強い信頼関係を築いてきました。

両社は社会貢献活動として、いずれも地域社会における人材育成支援の分野に力を入れており、すでにいくつかの地域で協業が始まっています。この契約により、今後は互いのリソースやベストプラクティスを総合的に活用することで、人材育成支援をグローバルに展開していきます。

カミンズ社概要

商号

Cummins Inc.

設立

1919年

本社

米国インディアナ州コロンバス

事業内容

エンジン事業、パワージェネレーション事業、コンポーネント事業、ディストリビューション事業

URL

http://www.cummins.com/

両社の協業プログラム -①南アフリカの事例-

カミンズが世界各国で展開している地域技術教育(Technical Education for Communities:TEC)について、コマツはその趣旨と活動内容に賛同し、様々な共同プログラムを展開しています。2018年3月に開講した南アフリカでの活動もその一つです。現地職業訓練校Sedibeng Collegeにおける3年間のプログラムを通して、エンジン・建設機械両方の修理・保全が可能な人材の育成を目指します。

カミンズ・コマツが支援する職業訓練校
同校に通う学生たち

熟練技能者の不足は世界中で深刻な問題となっています。とりわけ製造業では、実地技能やソフトのスキルが不足しているという理由で、全世界で何千万人もの労働力が足りていないという状況に陥っています。TECは、国の将来を担う若者が就労に必要なスキルを充分に身に付け、これからの労働力として活躍していくための様々なツールを各地の職業訓練校に提供しています。

両社の協業プログラム -②ペルーの事例-

コマツは南米ペルーにおいてもカミンズと共同でTECプログラムを展開しています。現地職業訓練校のSENATI(Servicio Nacional de Adiestramiento en Trabajo Industrial)Arequipa校を支援するプログラムを2016年度より開始し、3カ年コースで鉱山・建設機械技能者の育成に取り組んでいます。ペルーが経済格差や教育の不平等といった社会課題を抱える中、マイニング産業への投資は今後ますます拡大が見込まれ、鉱山・建設機械技能者育成が喫緊の課題となっています。

SENATI Arequipa校
今後の抱負について語る学生

ペルー国内の鉱山現場は半数以上が南部地方にあり、Arequipa 市はその中心です。近郊にて多くの鉱山会社が事業を展開しているため、本校で学んだ卒業生が将来、近隣鉱山会社へ就職する場合も地元を離れる必要はありません。この地に少しでも多くの雇用機会が生み出されるよう、両社の事業ノウハウ・機材を活かした支援活動を今後も継続していきます。

これらのプログラムを通じて、充分な知識と技術力を習得した若者が、将来のキャリアを自ら選択していくことができるように、コマツは今後もTECを鋭意推進していきます。