社会課題への対応

世界には地域ごとのさまざまな社会課題があります。

コマツはグローバルに事業を展開する中で、そこに暮らす人々の声に耳を傾け、その地域の人々の生活水準が向上するための支援活動を展開しています。このような社会貢献活動を行うことも、その地域で事業を行う者の責任であると考えています。

アメリカ

住環境改善への支援(コマツマイニング)

Habitat for Humanityの活動への共同参加

貧困により劣悪な住環境に暮らす家族に対して、安心して暮らせる住まいを提供することを目的として、住宅支援を行なっているNPO法人Habitat for Humanityの活動にコマツマイニング(KMC)の社員がボランティアとして参加しています。家の建築支援に加え、衛生設備の設置支援や建築技術の普及、災害に強いコミュニティ作りなど、住まいの改善・確保、コミュニティ全体の発展を目指した支援に取り組んでいるHabitat for Humanityの取り組みに賛同し、これまで累計110名のKMC社員が実際の活動に参加しました。2017年9月には、コマツアメリカ(KAC)の社員11名が合流し、KMC本社所在地のミルウォーキー近郊で住居整備の支援を共同で実施しました。

南アフリカ

人材育成プログラム(コマツ南アフリカ)

コマツ/ デンロン・コミュニティセンター卒業式

コマツは、南アフリカ共和国において、歴史的に不利益を受けてきた黒人および有色系の方々の地位向上のために、人材育成プログラムを提供するコマツ・ディベロップメント・トラスト(KDT)を2014年7月に設立しました。KDTでは現在、マイニング技術専攻大学生への奨学金供与やマイニング地域での教育充実支援、カミンズとの地域人材育成プログラム(※詳細は「カミンズ社との協業」をご覧ください)等を中心とした活動を展開しています。また、コマツ・トランスフォーメーション・トラスト(KTT)ではお客さまとの協業プログラムも実施しています。慢性的に熟練工・オペレーターの人材不足に悩まされていたデンロン社(砕石業)と共に、コマツ/ デンロン・コミュニティセンターを設立し、基礎教育の機会を提供しているのもそのプログラムの一環です。不当な差別で不利な立場に置かれてきた人々の地位向上を目指し、コマツは今後も人材育成を中心とした支援活動を継続していきます。

大洋州

地域支援の社内公募制度(コマツオーストラリア・コマツマイニング)

LIVE YOUR DREAM

大洋州地域では、コマツオーストラリア(KAL)が中心となって、地域社会が抱える課題の解決を支援するための社員参加活動を展開しています。社員個人が日頃問題だと感じている地域課題について説明し、その解決に向けた方策を提案することにより、社内全体で様々な課題を共有することができたこの取り組みでは、最終的に8つの"DREAM"が選定され、受賞者が会社から助成金を受けた上で自ら活動を実行に移しています。2017年9月からの約3ヶ月間で社員から寄せられた応募件数は全42件。「灌漑によって塩害の広がる荒野における土壌再生活動」や「家庭内暴力被害者の支援活動」など、その活動内容は多岐にわたっており、それぞれの課題解決に取り組む非営利団体と連携した活動が展開されています。

インドネシア

森林伐採跡地の再生(コマツマーケティング&サポートインドネシア)

現在のボゴールの風景
植林地入り口

1990年代前半まで、林業が主力産業として栄えていたインドネシアでは、天然林伐採が広く進行していました。コマツは、伐採跡地を再生し熱帯林に戻すため、インドネシア林業省と共同で1994年に熱帯林再生活動を開始しました。東南アジア熱帯林の象徴である固有種のフタバガキ科樹種(メランティ)は、結実が不定期で種子の保存が困難なため、植林用の苗を確保することが難しい樹種といわれています。そこで挿し木による苗生産を実現するため、西ジャワ州ボゴールの林業省研究施設で、挿し木に適した環境を繰り返し研究することにより、苗の大量生産に成功しました。
生産された挿し木苗を使って、1997年から同じく西ジャワ州の林業省の試験地に、20万本を超えるフタバガキ科樹種が植栽されました。現在は、インドネシアのコマツグループ社員や家族が植林に参加し、地域に根をおろした活動として継続され、15種のフタバガキ科樹種が植林されています。約20年生の樹種を中心とした試験植林地は、立派な熱帯林となって貴重な実験林としての価値を生み出しているだけでなく、撮影スポットが設置されるなど、エコツーリズムの核となって多くの家族連れを引きつける一大観光地へと変貌を遂げました。運営に関わるボゴール周辺住民には新たな雇用が生み出され、周辺の飲食店や土産店も連日賑わいを見せています。現在、この試験植林地は、コマツマーケティング&サポートインドネシアと林業省が共同で支えています。