商品・サービスの気候変動対応

Tier4 Final機種展開

コマツでは、2017年度も油圧ショベル、ブルドーザー、ダンプトラック、ホイールローダーなどにNOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出量を大幅に低減し、日本(オフロード法2014:特定特殊自動車排出ガス2014年基準)・北米(EPA Tier4 Final)・欧州(EU StageⅣ)の排出ガス規制をクリアした機種を次々とリリースしました。これらの機種には新たに開発した新世代エンジンを搭載し、クリーンで低燃費、耐久性、信頼性に優れた建設機械を提供しています。
以下に、その代表例を示します。

中型油圧ショベル「PC200/210(LC)-11」

PC200-11
PC200-11

コマツは最新技術を随所に織り込み、オフロード法2014年基準に適合した中型油圧ショベル「PC200/210(LC)-11」をリリースしました。これらの機種は、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減しています。加えて、機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)の更なる進化とオートアイドルストップ機能の採用により、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、燃料消費量を当社従来機に比べ平均6%低減しました。(当社テスト基準による)

主な仕様

項目 PC200-11 PC200LC-11 PC210-11 PC210LC-11
機械質量(kg)

19,800

21,200

21,800

22,700

エンジン定格出力 ネット(kW/min-1

123/2,000

123/2,000

123/2,000

123/2,000

中型ブルドーザー「D51PX-24」

D51PX-24
D51PX-24

コマツはオフロード法2014年基準に適合した中型ブルドーザー「D51PX-24」を発売しました。この機種は、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減した新世代エンジンを搭載し、加えて、電子制御油圧変速機(HST※1)よるエンジンとHSTポンプの低回転マッチング制御、2つの運転モード(Pモード、Eモード)の設定、オートアイドルストップ機能などの採用により、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、当社従来機に比べ、作業量を10%向上、燃料消費量を10%低減しました。(当社テスト基準による) 表示モニターには鮮明で見やすい高精細7インチ液晶ディスプレイ(LCD)を採用し、エコガイダンス等の表示により省エネ運転のサポートも行います。

  1. HST:Hydro-Static Transmission

主な仕様

項目 D51PX-24
機械質量(kg)

13,620

エンジン定格出力 ネット(kW/min-1

97.6/2,200

ホイールローダー「WA200-8」

WA200-8
WA200-8

コマツはオフロード法2014年基準に適合したホイールローダー「WA200-8」を発売しました。この機種は新世代エンジンを搭載し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減しました。また、新世代エンジンと従来から定評のある可変容量ポンプや電子制御油圧変速機(HST※1)などを組み合わせ、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、当社従来機に比べ燃料消費量を4%低減しました。(当社テスト基準による)

  1. HST:Hydro-Static Transmission

主な仕様

項目 WA200-8
機械質量(kg)

10,135

エンジン定格出力 ネット(kW/min-1

94.0/2,000

ICT油圧ショベル「PC200i/PC200LCi-11」

PC200i-11
PC200i-11

コマツはオフロード法2014年基準に適合したICT油圧ショベル「PC200i-11」、「PC200LCi-11」を、スマートコンストラクションサポート契約とともにリリースしました。当機種は、GNSS(全球測位衛星システム)アンテナと補正情報を用いて算出したバケット刃先の位置情報を、施工設計データと照合しながら作業機(ブーム、アーム、バケット)操作を制御するマシンコントロール技術「インテリジェントマシンコントロール」をさらに進化させています。自動整地アシストなど従来のマシンコントロール機能を改善しながら、新たな機能として、バケット角度保持制御などを追加し、従来機より大幅な操作性の向上と施工時間の短縮を実現しています。
当該機は排出ガス後処理システムの採用により、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減させるとともに、KomVision(機械周囲カメラシステム)、オートアイドルストップ、ロックレバー自動ロック機能などを搭載するなど、環境・安全・ICTを強化した最新鋭の油圧ショベルです。

主な仕様

項目 PC200i-11 PC200LCi-11
機械質量(kg)

19,800

21,200

エンジン定格出力 ネット(kW/min-1

123/2,000

123/2,000

中型ハイブリッド油圧ショベル「HB205/215(LC)-3」

HB205-3
HB205-3

コマツはオフロード法2014年基準に適合した中型ハイブリッド油圧ショベル「HB205/215(LC)-3」をリリースしました。
 この機種は新世代エンジンを搭載し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減しました。また、耐久性をさらに向上した先進のハイブリッドシステムと新型エンジン、油圧機器のトータル電子制御により、燃料消費量を当社従来ハイブリッド機に比べ13%、当社従来標準機に比べ30%低減しました。(当社テスト基準による)

主な仕様

項目 HB205-3 HB205LC-3 HB215-3 HB215LC-3
機械質量(kg)

20,000

21,400

22,100

23,000

エンジン定格出力 ネット(kW/min-1

110/2,000

110/2,000

110/2,000

110/2,000

油圧駆動式フォークリフト「FH100/FH120/FH135/FH160-1」

FH160-1
FH160-1

コマツはオフロード法2014年基準に適合した油圧駆動式の新型フォークリフト「FH100/120/135/160-1」を発売しました。
これら4機種は、NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出量を大幅に低減する新世代エンジンを搭載しています。FHシリーズの特徴である油圧駆動式トランスミッション「電子制御油圧変速機(HST※1)」、エンジン出力を無駄なく活用する油圧システム「可変容量ポンプCLSS※2」、また、それらを高度に制御するコントロールシステムを採用することにより、高負荷作業時における燃料消費量を当社従来機(トルクコンバータ方式車両)に比べ最大30%低減しました。(当社テスト基準による)

  1. HST:Hydro-Static Transmission
  2. CLSS:Closed-center Load Sensing System

主な仕様

項目 FH100-1 FH120-1 FH135-1 FH160-1
機械質量(kg)

13,960

15,540

16,720

18,500

エンジン定格出力 ネット(kW/min-1

100/2,200

100/2,200

100/2,200

100/2,200

建機のCO2排出削減

建設機械のライフサイクルにおけるCO2排出量は、製品稼働中の排出がおよそ90%と大部分を占めています。このような背景もあり、コマツでは製品からのCO2排出量を削減するために、ダントツ商品、ダントツサービス、ダントツソリューションの3つのアプローチで取り組んできました。

Step1:ダントツ商品によるCO2排出の削減

HB335-3
HB335-3

燃費性能の優れた製品を提供し、製品からのCO2排出を削減しています。例えば、2008年にコマツが世界で初めて市場導入したハイブリッド油圧ショベルがこれに当たります。
これらのハイブリッド建機は日本の国土交通省より「低炭素型建設機械」として認定されています。
低炭素型建設機械認定機種:HB205-2、HB215-2、HB335-3、HB365-3など計12型式(2018年4月現在)
また、燃費性能の優れた建設機械として、国土交通省の「燃費基準達成建設機械」に、ブルドーザー「D155AX-8」、油圧ショベル「PC300-11」、ホイールローダー「WA470-8」など、11型式が認定されています。(2018年4月現在)

Step2:ダントツサービスによる製品のCO2排出削減(KOMTRAX)

機械稼働管理システム「KOMTRAX」は、世界中で稼動する建設車両から稼働情報・健康情報を自動で収集し、遠隔での車両の監視・管理・分析を可能にするべく、コマツが開発した仕組みです。集められた情報は、インターネットを通してお客さまに提供するとともに、機械の稼働時間、仕事時間、更には使われ方、燃費を「見える化」し、改善点を提案します。このようにして、お客さまでの燃料消費量の改善(=CO2排出量の削減)をサポートしています。

Step3:ダントツソリューションによる施工全体でCO2排出の削減(ICT建機を用いたスマートコンストラクション)

コマツは、2013年に世界で初めて自動ブレード制御機能を搭載したICTブルドーザー「D61PXi-23」を北米・欧州・日本に市場導入しました。さらに2014年には世界初のセミオート制御機能を搭載した油圧ショベル「PC210LCi-10」を北米・欧州に、「PC200i-10」を日本に市場導入しました。ICT油圧ショベルを使った社内テスト施工のデータを元に試算した結果、「PC200i-10」での盛土法面整形作業では約30%の燃料消費量の削減が確認されました。また、ICTブルドーザーを使用した社内テスト施工のデータを元に試算した結果、「D61PXi-23」での敷均し作業では約25%の燃料消費量の削減を確認でき、ICT油圧ショベルと同じくCO2排出量を削減できることが分かりました。
コマツでは、これらのICT建機と、ドローンや3Dスキャナーを使った現況地形計測など、工事現場の作業効率化とプロセスの「見える化」を進める「スマートコンストラクション」を展開しています。

建設機械からのCO2排出削減量(削減貢献量の見積もり)

コマツでは、中期経営計画(2016~2018年度)で、建機から排出する作業量当たりのCO2を2007年度比で2025年までに25%削減することを目標としました。
この進捗を評価するために、その年に生産された建設機械と、基準年(2007年度)当時の製品の性能を比較し、燃費、作業効率の改善によるCO2削減貢献量を見積もりました。
その結果、2017年度の生産品では、基準年(2007年度)にくらべ、7.4%のCO2削減が達成され、それらが1年間稼働した場合、およそ、21万トンのCO2削減に貢献することがわかりました。これはエネルギーに換算して3.1 PJの削減に相当します。(1年間稼働時間を1,200時間と仮定)この削減貢献量は、世界のコマツグループの生産工場が2017年度に排出したCO2のおよそ45%に相当します。

1年間稼働時CO2排出量(ton-CO2

第三者保証チェック

1年間稼働時CO2排出量(ton-CO2)

新中型サーボプレス「H2FMシリーズ」の市場導入

コマツ産機株式会社は、生産性向上と省エネを両立した中型サーボプレス「H2FM630」を開発し、市場へ導入しました。 この機械は新開発の「水冷式高トルクサーボモータ」を搭載することで、高速振子モーション運転を可能にしました。また「高速レベラーフィーダ」(コイル供給装置)と組み合わせることで完全同期運転が可能となり、現行機械式プレスに比べ生産性は最大約60%の向上を実現します。(図1・図2)
更に、コマツ独自の大容量キャパシタ蓄電システム(図3)を搭載することで、システムを未搭載の機体に対して消費電力は最大で約55%削減でき、省エネにも大きく貢献しています。

H2FM630とコイル供給装置
H2FM630とコイル供給装置

図1 振子運転と回転運転の違い
図1 振子運転と回転運転の違い

開発機の生産性

図2 同一仕様における生産速度比較
図2 同一仕様における生産速度比較

図3 コマツ蓄電システム
図3 コマツ蓄電システム

熱電発電応用製品を発売

KELKは、熱源や用途に応じて利便性を高めた3種類の熱電発電応用製品の製造・販売を開始しました。工場や焼却炉などの産業排熱で発電し、省エネルギー・CO2削減に寄与する「熱電発電排熱回収ユニット」、焚火やストーブの炎などの熱で発電し、モバイル機器等の充電などができる「熱電発電自立電源ユニット」、置くだけで周辺環境の微小な熱で発電し、センサーと無線発信機を稼働させ、その場の状態をモニタリングすることができる「熱電エネルギーハーベスティングデバイス」の3種類です。「熱電エネルギーハーベスティングデバイス」は設備・機械の状態を「見える化」することでの省エネルギーや予防保全にも貢献します。
熱エネルギーは、産業界でも家庭でも利用されないまま放出される「未利用熱」の排出量が大きく、省エネルギーの観点からその有効活用が強く求められます。これまで以上に様々な場面・環境で、より多くのお客さまの熱電変換のニーズに応えます。

熱電発電排熱回収ユニット
熱電発電自立電源ユニット
熱電エネルギーハーベスティングデバイス