建機のCO2排出削減

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建設機械のライフサイクルにおけるCO2排出量は、製品稼働中の排出がおよそ90%と大部分を占めています。このような背景もあり、コマツでは製品からのCO2排出量を削減するために、ダントツ製品、ダントツサービス、ダントツソリューションの3つのアプローチで取り組んできました。

Step1:ダントツ製品によるCO2排出の削減

HB335-3
HB335-3

燃費性能の優れた製品を提供し、製品からのCO2排出を削減します。例えば、2008年にコマツが世界で初めて市場導入したハイブリッド油圧ショベルがこれに当たります。
これらのハイブリッド建機は日本の国土交通省の「低炭素型建設機械」として認定されています。
低炭素型建設機械認定機種:HB205-2、HB215-2、HB335-3、HB365-3など計12型式(2017年4月現在)
また、燃費性能の優れた建設機械として、国土交通省の「燃費基準達成建設機械」に、ブルドーザーD155AX-8、油圧ショベルPC300-11、ホイールローダーWA470-8など、11型式が認定されています。(2017年4月3日現在)

Step2:ダントツサービスによる製品のCO2排出削減(KOMTRAX)

車両情報管理システム「KOMTRAX」は、世界中で稼動する建設車両から稼働情報・健康情報を自動で収集し、遠隔での車両の監視・管理・分析を可能にするべく、コマツが開発した仕組みです。集められた情報は、インターネットを通してお客さまに提供するとともに、機械の稼働時間、仕事時間、更には使われ方、燃費を「見える化」し、改善点を提案します。このようにして、お客さまでの燃料消費量の改善(=CO2排出量の削減)をサポートしています。

Step3:ダントツソリューションによる施工全体でCO2排出の削減(ICT建機を用いたスマートコンストラクション)

コマツは、2013年に世界で初めて自動ブレード制御機能を搭載したICTブルドーザーD61PXi-23を北米・欧州・日本に市場導入しました。さらに2014年には世界初のセミオート制御機能を搭載した油圧ショベルPC210LCi-10を北米・欧州に、PC200i-10を日本に市場導入しました。ICT油圧ショベルを使った社内テスト施工のデータを元に試算した結果、PC200i-10での盛土法面整形作業は約30%の燃料削減が確認されました。また、ICTブルドーザーを使用した社内テスト施工のデータを元に試算した結果、D61PXi-23での敷均し作業では約25%の燃料削減を確認でき、ICT油圧ショベルと同じくCO2排出量を削減できることが分かりました。
コマツでは、これらのICT建機と、ドローンや3Dスキャナーを使った現況地形計測など、工事現場の作業効率化とプロセスの「見える化」を進める「スマートコンストラクション」を展開しています。

建設機械からのCO2排出削減量(削減貢献量の見積もり)

コマツでは、中期経営計画(2016~2018年度)で、建機から排出する作業量当たりのCO2を2007年度比で2025年までに25%削減することを目標としました。
この進捗を評価するために、その年に生産された建設機械と、基準年(2007年度)当時の製品の性能を比較し、燃費、作業効率の改善によるCO2削減貢献量を見積もりました。
その結果、2016年度の生産品では、基準年(2007年度)にくらべ、7.4%のCO2削減が達成され、それらが1年間稼働した場合、およそ、15万トンのCO2削減に貢献することがわかりました。(1年稼働時間を1200時間と仮定)この削減貢献量は、世界のコマツグループの生産工場が2016年度に排出したCO2のおよそ40%に相当します。

1年間稼働時CO2排出量(ton-CO2

1年間稼働時CO2排出量(ton-CO2)