最終日。快進撃を見せたのが水巻善典(59)だった。通算イーブンパー・23位タイからスタートし、16番ホールまでに8バーディーを決め通算8アンダー・4位タイでフィニッシュした。
68歳の海老原清治は、66ストロークでシニアツアーで初めてエージシュート達成。海老原はスコアを提出して「ほんと、良かったです」と嬉しさを抑えきれない様子だった。
2日目を終えて通算9アンダーで単独首位に立っていたプラヤド・マークセン(51)は「通算14アンダーなら優勝できる」と言い切っていた。そのマークセンと最終日最終組で一緒に回るのが、通算6アンダー2位タイの金鍾徳(56)。4番ホールからの3連続バーディーで通算12アンダーとし、独走態勢を固めたかのように思われたマークセンだったが、金も4、6、7番ホールでバーディーを奪い追いすがる展開に。マークセンがパー3の8番ホールでボギー、金はパー4の9番ホールでバーディーを決め、通算11アンダーでついにマークセンと金が首位に並んだ。その後も両選手譲らず成績を伸ばし、通算14アンダーで迎えた最終ホール。ともにバーディー奪取で通算15アンダーでフィニッシュ。勝負はプレーオフへともつれ込んだ。プレーオフ3ホール目、金が2メートルのバーディーパットを沈め、マークセンの大会連覇を阻止し、6年ぶりのシニア通算3勝目をあげ帯同キャディーを務めた妻イ・ヒースクとグリーン上で喜びを分かち合った。
今回のコマツオープンは、ギャラリー数でも大会史上最高の5,603人を記録し、大盛況のうちに幕を閉じた。
優勝副賞のPC20MR-3に乗って記念撮影をする金鍾徳選手と大会会長のコマツ代表取締役社長(兼)CEO大橋徹二