大会結果:コマツオープン2017

コマツオープン2017

金がマークセンとの3ホールに渡るプレーオフを制して、大会初優勝!


《石川県小松市 小松カントリークラブ 6,917ヤード パー72》

最終日:2017年9月2日(土)

参加選手:72人(プロ 69人・アマチュア3人)

賞金総額:6,000万円

優勝賞金:1,200万円

《天気:晴れ 気温:25.8度 風向:北 風速:4.2m/s 》

ギャラリー:2,716人(3日間:5,603人)


地元出身プロとして初参戦となる川岸良兼(50)の登場もあり、大きな盛り上がりを見せたPGAシニアツアー第9戦「コマツオープン2017」。
大会初日。昨年覇者で今年も賞金ランク1位を走っているプラヤド・マークセン(51)と、2012年のチャンピオン尾崎直道(58)、久保勝美(54)、白浜育男(58)、呂文徳(54)の5人が4アンダーで首位に。続く1打差の3アンダーには、真板潔(57)、渡辺司(60)、井戸木鴻樹(55)ら8名が続く大混戦となった。
首位タイスタートとなったシニアツアー参戦2年目の呂文徳は5バーディー・1ボギーで回り、「明日もこの好調を維持したい」と優勝への意欲を見せた。弾ける笑顔を見せた久保勝美も5バーディー・1ボギーでフィニッシュ。
  • 地元小松市出身の川岸良兼選手がシニアルーキーとして初参戦
  • 初日首位スタートの久保勝美選手
大会2日目。台風15号の影響を受け、5.8m/sの風がコースに吹き続ける天候。この日のベストスコア67をマークしたのは、3週連続優勝が懸かる米山剛(52)と大会連覇を狙うプラヤド・マークセン(51)の2選手。プラヤド・マークセン(51)は前半やや不安定だったものの、後半17,18番ホールで連続バーディーを奪取し通算9アンダー、2位とは3打差の単独首位の座に立った。
一方、米山は、通算4アンダーで、首位とは5打差の8位タイに順位を上げた。
この日、強風の中でもショットメーカーらしく果敢に攻めるゴルフを展開した金鍾徳(56)は、5バーディー・1ボギーの68をマークし、通算6アンダーの2位タイで最終日最終組に入った。
  • 3週連続優勝を狙う米山剛選手
  • 通算9アンダーで単独首位に立つプラヤド・マークセン選手
  • シニアツアーで初エージシュート達成した海老原清治選手

最終日。快進撃を見せたのが水巻善典(59)だった。通算イーブンパー・23位タイからスタートし、16番ホールまでに8バーディーを決め通算8アンダー・4位タイでフィニッシュした。

68歳の海老原清治は、66ストロークでシニアツアーで初めてエージシュート達成。海老原はスコアを提出して「ほんと、良かったです」と嬉しさを抑えきれない様子だった。

2日目を終えて通算9アンダーで単独首位に立っていたプラヤド・マークセン(51)は「通算14アンダーなら優勝できる」と言い切っていた。そのマークセンと最終日最終組で一緒に回るのが、通算6アンダー2位タイの金鍾徳(56)。4番ホールからの3連続バーディーで通算12アンダーとし、独走態勢を固めたかのように思われたマークセンだったが、金も4、6、7番ホールでバーディーを奪い追いすがる展開に。マークセンがパー3の8番ホールでボギー、金はパー4の9番ホールでバーディーを決め、通算11アンダーでついにマークセンと金が首位に並んだ。その後も両選手譲らず成績を伸ばし、通算14アンダーで迎えた最終ホール。ともにバーディー奪取で通算15アンダーでフィニッシュ。勝負はプレーオフへともつれ込んだ。プレーオフ3ホール目、金が2メートルのバーディーパットを沈め、マークセンの大会連覇を阻止し、6年ぶりのシニア通算3勝目をあげ帯同キャディーを務めた妻イ・ヒースクとグリーン上で喜びを分かち合った。

今回のコマツオープンは、ギャラリー数でも大会史上最高の5,603人を記録し、大盛況のうちに幕を閉じた。

 

優勝副賞のPC20MR-3に乗って記念撮影をする金鍾徳選手と大会会長のコマツ代表取締役社長(兼)CEO大橋徹二