スマートコンストラクションの機能充実 リモコンボートによる3次元水中測量サービスを開始

2016年12月15日

 コマツ(社長:大橋徹二)は、建設現場の課題解決のためのソリューション事業「スマートコンストラクション」において、コデン(株)(社長:幸田耕二郎、以下「コデン社」)との協業によりリモコンボードによる高精度な3次元水中測量を行うサービスを、コマツレンタル(株)を通じて本年12月より開始しました。河川、港湾分野でのICT活用については、国土交通省が推進する「i-Construction」でも提唱されており、本サービスは、従来は見えにくかった水中の地形を高精度に測量することで、河川治水などの浚渫工事の施工進捗および土量の動きの「見える化」を実現します。

 GPSとソナーを搭載した小型で軽量なコデン社製リモコンボートは、シングルビーム音響測深が可能で、航路データを入力することにより自動で高精度な水深の測量を行います(国土交通省NETIS登録技術)。作業員によるボートへの搭乗や入水が必要だった従来の水深測量に比べ、安全と生産性の大幅な向上が見込まれます。また、得られた水底の3次元測量データは、建設生産に関わるあらゆる情報を一元管理し、現場の全てをICTでつなげるコマツのクラウド型プラットフォーム「KomConnect」に反映。KomConnectで水・陸の3次元測量データがシームレスに結合されるため、現実には一元管理が困難な浚渫と河道掘削が組み合わさったような施工現場でも工事全体の効率的な施工進捗管理および土量管理が可能になります。

 コマツのスマートコンストラクションは、「i-Construction」の基準に準拠するだけではなく、オープンイノベーションも積極的に活用することでお客様の現場の安全および生産性の向上のために最適な手段を提供していきます。この方針に基づき、本年9月5日に公表した全国の測量会社とのパートナー化に続き、この度のコデン社のような新しい測量技術を有するサプライヤーともパートナー化を進めます。
    コマツはこれからも、スマートコンストラクションパートナーとの連携・協力を進め、安全で生産性の高い未来の建設現場をお客様と共に実現させていきます。

[GPS・ソナー搭載 自律航行無人リモコンボート]

 

[コデン社の概要]

社名 コデン株式会社
設立 1966年2月11日
所在地 東京都豊島区巣鴨1丁目4番16号
代表者 代表取締役社長 幸田 耕二郎
資本金 1億円
事業内容 内視鏡つき耳かき、業用スコープ、調査用無人ボート、医療器具、冷凍機照明装置、防水型配線器具 他

<参考>
コマツレンタルYouTube動画:「浚渫工事」
> https://www.youtube.com/watch?v=FD3cN8_OzjQ

 

[測量成果(3次元データ)の結合とKomConnectによる活用]

①リモコンボートによる測量成果
②測量成果を基に3次元データ化
③ドローンによる地上の測量結果と水中の地形形状をKomConnect上で結合。工事現場のシームレスな3次元データ化を実現。
④KomConnect上で水・陸合わせた工事進捗管理、土量管理が高精度で可能に。

管理番号 078 (2640)
コマツ サステナビリティ推進本部コーポレートコミュニケーション部
tel: 03(5561)2616
mail: JP00mb_cc_department@global.komatsu

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