第4回プラチナ大賞にて大賞および経済産業大臣賞を受賞

2016年10月27日

コマツ(社長:大橋徹二)は、このたびプラチナ構想ネットワークとプラチナ大賞運営委員会が主催する「第4回プラチナ大賞 最終審査発表会・表彰式」において、コマツ、石川県、石川県森林組合連合会で応募した「地産地消型バイオマス利活用の推進と地方創生」の取り組みが大賞および経済産業大臣賞に選ばれました。

1.第4回プラチナ大賞について
(1)主催
プラチナ大賞運営委員会(委員長:増田 寛也)
プラチナ構想ネットワーク(会長:小宮山 宏)
後援: 総務省、経済産業省、全国知事会、全国市長会、全国町村会、特別区長会
(2)目的
「課題解決先進国」として日本が目指すべき社会を「プラチナ社会」と定義。イノベーションによる新産業の創出や、アイディア溢れる方策によって地域の課題を解決し、「プラチナ社会」の目指す社会の姿を体現している、または実現しようとしている全国各地の取り組みを「賞」というかたちで称え、広く社会に発信することを通じて、「プラチナ社会」実現に向けたビジョンや具体的なアクションの理解・浸透を図るもの。
[参考]
①第4回プラチナ大賞 最終審査発表会・審査結果
> http://www.platinum-network.jp/pt-taishou2016/ceremony.html
②プラチナ構想ネットワークホームページ
> http://www.platinum-network.jp/

[表彰式の様子]

写真左から、審査委員長 吉川弘之氏、経済産業省 地域経済産業グループ 地域産業基盤整備課 山田正人氏、コマツ常務執行役員 岡田正、コマツ粟津工場 生産技術部 三谷典夫、吉田敏之、プラチナ構想ネットワーク会長 小宮山宏氏

2.コマツ、石川県、石川県森林組合連合会の取り組み概要
<地産地消型バイオマス利活用の推進と地方創生>
全国の地方同様、石川県も1次産業の衰退などで森林・里山の荒廃、人口の漸減などが次第に顕在化してくるなか、コマツ・石川県・森林組合などは地産地消型バイオマスを核として森林資源を賢く活用し、地域の林業サイクルを大きく育て、地方を元気にしていく活動に取り組んでいます。
特に、コマツは石川県が創業の地であり、地域に根差す企業として、バイオマスによる省エネや環境負荷低減で地域と共盛する工場を実現し、地域社会への貢献を果たしていきたいと考え、2013年より、エルダー社員の経験・知識を積極的に活用し、この活動を県などと協働で推進しています。
■地域の森林組合においては、従来、無価値なものとして放置されていた未利用間伐材などを収集し、チップ燃料として有価な材に転換してコマツ粟津工場のバイオマスボイラに供給するとともに、森林整備を拡大し、地域林業活性化に繋げる活動を実施しています。
■コマツにおいては、チップ燃料を工場内で高効率バイオマスボイラシステムにより多目的なエネルギー(電気、熱など)に変換して利用することにより、購入電力量や重油使用量の削減を行い、省エネや環境負荷軽減(CO2削減など)で地域と共盛する工場を実現しています。
■石川県においては、活動を行政面から支援することで、大雨時の放置材流木化被害軽減や洪水被害の防止を図るとともに、県内の林業振興、里山保全、環境改善などに繋げています。
■上記に関わる設備製造、チップ輸送業務、工事などは、地元業者と連携して行い、産官連携で地域全体にバイオマス運用効果がもたらされるよう地域産業全体の活動参画を進めています。
■このような活動を現在まで継続実施してきた結果、森林組合においては収入増や若者の雇用増が図られ、森林整備意欲が高まってきており、これに関連して、地域の他産業においてもバイオマス運用効果が認められるようになり、地域全体の活性化が促進されてきております。
■今後も地方創生という大きな課題に対し、小さいながらも地産地消型バイオマスを核に県全体の林業の循環サイクルを再整備し、地域活性化を促すことにより、着実に課題解決していきます。

管理番号 067 (2629)
コマツ サステナビリティ推進本部コーポレートコミュニケーション部
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