コマツとNTTドコモ、5Gを用いた建設・鉱山機械遠隔制御システムの開発に向けた実証実験を開始

2017年05月23日

 コマツ(代表取締役社長:大橋徹二)と株式会社NTTドコモ(代表取締役社長:吉澤和弘、以下、NTTドコモ)は、第5世代移動通信方式(以下、5G)のモバイルネットワークを利用した建設・鉱山機械(以下、建設機械)の遠隔制御システムの開発を目的とした実証実験(以下、本実験)を協力して行うための基本契約を締結し、2017年5月24日(水)より本実験を開始します。
    本実験は、コマツの建設機械と遠隔操作システムを5Gに接続し、5Gの特長である高速・大容量・低遅延の機能を活かした建設機械の遠隔制御の検証を行います。

 具体的には、建設機械に搭載した複数のカメラで撮影した高精細※1な現場の映像と建設機械への制御信号を、低遅延かつ高速通信により双方向でリアルタイムに送信する検証を行います。
    また、本実験ではコマツの最新のICT建機を使用し、ICT建機が持つ自動制御機能により僅か数センチレベルの高精度な情報化施工およびその施工管理を、5Gの低遅延の特徴を活用し遠隔地から行う検証も実施します。コマツは、機械だけでなく土や人など施工現場の様々な情報を「IoT(Internet of Things)」でつなぐことにより、電子データによる施工管理サービス(施工の見える化)を実現してきましたが、更にそれらの電子データをドコモの5Gに繋げることにより、遠く離れたオフィスからでも、現場の状況をリアルタイムに把握しながら正確で効率的な現場施工と施工管理が可能になります。
    本実験で、これらの精度や課題などを分析し、2020年以降の実用化に向けシステムの最適化に共同で取り組みます。

 コマツは、ICT建機を代表とするダントツ商品※2の開発に継続して取り組むと共にIoTの活用に注力しており、1998年に開発した「KOMTRAX(機械稼働管理システム)」を初め、「無人ダンプトラック運行システム(AHS)」、「スマートコンストラクション」などの導入によりお客様の現場の安全と生産性の向上に努めてきました。その中でNTTドコモは、KOMTRAXの導入初期段階から通信モジュールや回線サービスの提供などを通じて、コマツのIoTの取り組みを支えてきました。
    コマツとNTTドコモは、本実験において両社の最新技術により、5Gを利用した建設機械の遠隔制御管理を実現することで、建設・鉱山現場におけるIoTの可能性を更に拡げ、安全で生産性の高い未来の現場の実現に貢献してまいります。

 なお、本実験概要は、5月24日(水)より東京ビッグサイトで開催するイベント「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2017」のコマツ、NTTドコモブースでご覧いただけます。※3

※1 4K映像を想定。
※2 「安全」、「環境」、「ICT」において他社の追従を数年は許さない特長を持つ商品。
※3 イベントで利用するネットワークは、試験用の5GとWi-Fiを合わせて利用します。

 

【本実験イメージ】

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