コマツマイニング 英国のコンベア事業売却について ―坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械の生産再編―

2021年06月11日

 コマツ(社長:小川啓之)の100%子会社であるコマツマイニング株式会社(以下KMC、社長:Jeffrey Dawes)は、このたび、主にトンネル・一般工事向けのコンベアを生産する英国拠点(英国サンダーランド)について、売却する計画を発表しました。英国コンベア事業のうち、砕石・建設・坑内掘り鉱山向けのコンベアの設計を行うエンジニアリング事業については、Fairport Engineering Limited(英国ランカシャー、以下、FEL社)へ売却、コンベア・砕石機用のローラーの製造等を行うマニュファクチャリング事業は、MBO(マネジメント・バイアウト)により現従業員へ売却する契約をそれぞれ締結しています。
    KMCのコンベア事業については、2021年3月に米国拠点(米国アラバマ州ウィンフィールド)と豪州拠点(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州サマーズビー)の売却を発表しておりますが、今回の売却により、KMCが保有するすべてのコンベア事業を売却することとなります。
    このたびの売却により、FEL社はトンネル・一般工事向けのコンベア事業を獲得し、エンジニアリング・ソリューション事業の更なる成長を目指します。また現従業員によるMBOにより設立される新会社Sunderland Engineering TEK Limited(英国ニューカッスル・アポン・タイン、SE-TEK社)は、マニュファクチャリング事業を買収することにより、コンベア事業の新たな可能性と成長を目指します。

 鉱山機械の需要は、鉄、銅、金などのハードロック向けは堅調に推移しているものの、石炭向けビジネスは、世界的な脱石炭の流れや燃料炭の価格の影響を受け縮小が続いています。このたびの売却は坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械事業の構造改革の一つであり、コマツはこの売却により強固な収益構造・企業体質を実現し、コマツグループの持続的成長を目指します。
    本件は2021年度中に順次売却手続を進めていきますが、お客さまへの製品供給への影響はなく、また本件に関する連結業績への影響は軽微です。

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