中期経営計画

Together We Innovate GEMBA Worldwide -Growth Toward Our 100th Anniversary(2021) and Beyond-

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建設・鉱山機械分野における需要は、短期的には新興国の成長鈍化や資源価格低迷の影響を受け、我々にとっての「戦略市場」(中国・中南米・アジア・オセアニア・アフリカ・中近東・CIS)を中心に調整局面が続いています。しかしながら長期的には、世界人口の増加や、都市化率の上昇を背景に需要が拡大すると認識しています。

産業機械分野においても、主要な顧客である自動車業界および半導体業界において生産設備投資の増加が見込まれることから、今後数年にわたり、多少の変動はあるものの堅調に推移するものと考えています。

このような市場認識のもと、当中期経営計画では「イノベーションによる成長戦略」、「既存事業の成長戦略」、「土台強化のための構造改革」の3つの経営戦略のもと、将来の成長に向けた種蒔きに注力するとともに、建設・鉱山機械の需要が停滞する中でも、コマツの強みであるIoT(Internet of Things)などを活用し成長を加速させます。

コマツのIoTによって、お客さま・代理店・協力企業も含む生産現場全体をつなぎ、全ての現場の安全と生産性の向上を図ることで、これまで以上にお客さまにとって「なくてはならない存在」になることを目指します。

イノベーションによる成長戦略

コマツのモノ作り技術をベースに産学連携・産産連携を通じて外部技術をより積極的に取り込むことを通じて、ダントツ商品・ダントツサービス・ダントツソリューションを生み出し、これまでにない価値を創造し、お客さまの現場に提供していきます。

既存事業の成長戦略

建設・鉱山機械および産業機械のライフサイクルコストの低減をお客さまに提案することで、価格競争から一線を画し、既存事業の成長を図ります。

新商品の開発・生産・販売に加え、アフターマーケット事業(部品の供給やサービス活動)、レンタル・中古商品の循環事業、リテールファイナンス事業などで構成される「バリューチェーン」をM&Aなども活用しながら拡大、強化します。

土台強化のための構造改革

「成長とコストを分離する」という考え方に立ち、成長への投資と並行して積極的な原価低減および適正な固定費水準の維持に努めていきます。