その機械には、血が通っていた。

その機械には、血が通っていた。

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その機械には、血が通っていた。

「次はこういう建機をつくろう。 決意させてくれるのは、 いつも現場のお客さまの声」。
企画の人間は、そう語った。

「ICT建機の時代。 開発で重要なのは、とにかくスピード感」。
研究・開発の人間は、そう語った。

「組立の仕事は、当たり前をつづける仕事。 当たり前がつづけば、トラブルは起きない」。
組立の人間は、そう語った。

「出荷ギリギリの、 お客さまにいちばん近い生産部門。 それだけに責任がある」。
最終工程の人間は、そう語った。

「私たちは、NOと言うプロ。 開発にも、組立にも、どんどん要求をする」。
検査の人間は、そう語った。

「世界中の建機のリアルタイムデータを見て、 現場で何が起きているか判断する」。
販売管理の人間は、そう語った。

「現場を見て、現場で考える。先回りして、 お客さまに役立つ情報を伝えられるか」。
営業の人間は、そう語った。

「機械が止まれば、現場が止まる。 1秒でも早く直す、ただその一心」。
メカニックの人間は、そう語った。


建設機械は、人でできていた。
現場を愛する人で、できていた。

日本経済新聞 2019年2月25日(月)
日刊工業新聞 2019年3月14日(木)

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