建設機械の歴史から見るコマツ

Company & Business 建設機械の歴史から見るコマツ

建設機械の起源は、
馬や牛などの動物たち。

古来より人類は馬や牛などの動物や道具、そして人力を使って建設物を生み出してきました。その後科学技術の発展に伴い、16世紀には人力を用いたクレーンやくい打ち機などが、19世紀には蒸気機関動力を活用した建設機械が誕生しました。日本に建設機械が本格的に導入されたのは、明治以降。富国強兵や文明開化で急激に近代化を進める中で、都市整備を行うために海外から輸入したことがきっかけです。

国産ブルドーザーの元祖、
「小松1型均土機」誕生。

1921(大正10)年、石川県小松市の竹内鉱業(当時)から分離・独立し、コマツ(株式会社小松製作所)が誕生しました。
コマツが日本で初めてブルドーザーをつくったのは、第2次世界大戦中のことでした。ベースとなったのは、当時農林省から要請を受けて開発生産していたトラクター。開戦後、海軍から航空基地建設に使うブルドーザー製造の緊急命令を受けたコマツは、トラクターG40に油圧式ブレードを付け、1943(昭和18)年に日本初の国産ブルドーザーの原型「小松1型均土機」を開発したのです。

日本の高度成長を支え、
「ブルドーザーのコマツ」に。

大戦終了後、食糧不足対策の開墾や国土の復興用として、1947(昭和22)年ごろからコマツはブルドーザーの試作、生産を本格的にスタートしました。その後1948(昭和23)年から始まった復興の本格需要により、官民ともにブルドーザーの需要が増加し、1950(昭和25)年になると、ブルドーザーはコマツの総生産額の53%を占める主力商品になりました。さらに、1959(昭和34)年からの高度成長期の各種土木事業の波に乗り、「ブルドーザーのコマツ」と呼ばれるようになり、日本の都市整備に重要な役割を果たしました。

国内総生産(GDP)の推移

1955
8兆3380億円
1973
112兆742億円

品質の向上で
海外進出を本格化。

コマツが転機を迎えたのが、1961年。当時世界最大のアメリカ建設機械メーカーが日本に進出することになったのです。これに対抗するため、コマツは建設機械のあらゆる品質改善活動を、社内一丸となって推し進めました。最前線となった粟津工場では「ねじ一本から見直す」という徹底した研究・改良を行いました。その結果、世界に通じる品質を実現し、1964年には建設機械メーカーでは初となるデミング賞を受賞しました。その後1967年には初の海外現地法人をヨーロッパに設立し、海外進出を本格化させました。

  • 1955 初の海外進出
  • 1967 初の海外現地法人
  • 2017 生産 47拠点
    販売205拠点

大型ブルドーザーの信頼性と
品質向上で、輸出が拡大。

海外輸出を拡大するうちに、新たな発見がありました。「アメリカでは大型ブルドーザーの需要が高い」ということです。そこで、コマツは大型ブルドーザーの品質向上活動を新たに開始し、製品自体の品質のみならず、大型ブルドーザーが使われる過酷な状況を考慮した上で開発を行いました。さらに、販売方法やサービスを含め、全社一丸となって取り組みました。その結果、1972(昭和47)年には20%だった輸出比率が、1975(昭和50)年には50%を突破。国内市場がオイルショック後で低迷し、油圧ショベルに需要が移る中で、ブルドーザーは輸出を拡大しました。

コマツ製品の海外売上比率

  • 1972
    20%
  • 1975
    50%
  • 2017
    80%

建設機械で世界初となる
ハイブリッドシステムを開発

世界的な環境意識の高まりにより、建設機械に対する排出ガス規制は、徐々に厳しくなっていきました。これに対応すべく、コマツは2008年ハイブリッド油圧ショベル「PC200-8ハイブリッド」を、市販車として世界ではじめて(※コマツ調べ)市場導入しました。
ハイブリッドコンポーネントはすべて自社にて開発し、従来機と比較して約25%の燃費低減を実現しました。

ICT技術を駆使した
建設・鉱山機械を実現

コマツはICT技術の研究・開発に早くから取り組んできました。2008年には、「無人ダンプトラック運行システム(AHS)」を世界ではじめて市場に導入しました。これは過酷な環境である鉱山現場の安全や生産性を向上するため、コマツ独自の技術を駆使し完全無人稼働を実現するものです。走行コースと速度情報は中央管制室から無線でダンプトラックに自動配信され、ダンプトラックは高精度GPSや推測航法で、自身の位置を把握しながら走行することができます。さらに、2013年には自動制御機能を組み込んだICTブルドーザー、油圧ショベルを相次いで発表し、世界を驚かせました。最先端のICT技術により、熟練オペレーターでも難しい図面通りの正確な施工が実現可能となりました。

さらなる成長を目指して

石川県小松市の一鉄工所としてスタートしたコマツは、いまや建設・鉱山機械売上げ比率の80%を海外市場が占めるまでになり、連結売上高 世界第2位の企業に成長しました。
そして現在、コマツは世界各地に生産拠点を持ち、エンジンからトランスミッション、油圧機器、電子制御機器などの重要コンポーネントを社内で開発・生産しています。
これからも、「品質」と「信頼性」を真摯に追求し、お客様にとってなくてはならない存在となるべく、全世界の社員が一丸となって進んでいきます。

  • 2016年度 建設機械・車両外部向け 売上高 1兆5,663億円
  • 売上高営業利益率(2017年度) 9.7%
  • 従業員数 4万7,204名(連結:2017年3月)

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