キャリアを知る-研究・開発

Works キャリアを知る

いきなり任された、ホイールローダーのフレーム設計。
先輩たちのサポートで、第一歩を踏み出せた。

Profile
T・N/2001年入社/工学部研究科機械工学科卒
開発本部 建機第二開発センタ 次世代建機開発グループ 主任技師(当時)
大学の研究室では2ストロークエンジンの希薄燃焼を研究。もともと働くクルマが好きでコマツに興味を持つ。コンポーネント設計からキャリアを積み上げ、将来は車体全体の設計に携われると知ったことが入社の決め手に。

入社1年目 指導員をはじめとして、
わからないことを何でも聞ける先輩がいる。

入社後、まずは技術系・事務系合同で実施された新入社員研修を2ヶ月経験した後、研究・開発配属者には初年度の12月までCAD研修が行われました。その後配属された建機第二開発センタでは、当時開発中であった小型ホイールローダーの車体フレーム設計を任されました。私に限らず、新人にもいきなり実務を任せるのがコマツ流の育成方法です。それを可能にする理由のひとつが、指導員制度です。キャリア7~8年の先輩が専任の指導員となり、わからないことを質問すると的確なアドバイスをもらえるため、新人でも着実に設計業務を進められるのです。
私の設計に基づき試作品が完成すると、次は試験・解析の担当者の協力を仰ぎ、テストを行います。その結果をもとに何度もトライ&エラーを行い、1年後に要求強度を満たしたフレームが完成しました。このときは、設計技術者としての第一歩を踏み出せた喜びとともに、成長をサポートしてくれた周囲への感謝で胸がいっぱいになりました。その後、電気系や外装など、さまざまなコンポーネント設計を担当し、ホイールローダーに関する知識が深まっていきました。

入社7年目 ゼロから企画するプロジェクトに参加し、
新型車開発のトータルな流れを理解する。

中型ホイールローダー『WA380』の新規開発を行うプロジェクトに構想段階から参加し、ゼロから企画・設計を行うことを経験しました。私が担当したのは外装部分です。「現場での扱いやすさ」をテーマに、よりニーズに合った設計を行いたいと考え、まずは現場の声を調査し、課題を探ることから始めました。
そしてわかった課題が、当時の製品では船積みなどの作業の際に、ある外装部品を取り外さないと作業が行えず、部品の取り外しを頻繁に行っていたことです。そこで、取り外しが不要になる新しい構造を企画し上司に提案を行いました。上司からは、「どんどん新しいことをやってくれ」と励まされ、具体的な設計にチャレンジできたのです。私が企画した新構造は要求強度が高く、クリアは大変でしたが、なんとか2012年に新型『WA380』が完成しました。構想段階から完成まで一貫して関わり、ホイールローダーが完成するまでの全工程を理解できたことが、次への大きなステップにつながりました。

入社12年目 ドイツに駐在し、『WA380』の量産を支援。
世界を見据えた、新たな課題も発見。

ゼロから開発に関わった『WA380』の量産をヨーロッパで行うため、ドイツに3年間駐在しました。これまでのキャリアでコンポーネントや車体開発の一連の流れを経験したことで、海外駐在の機会を得ることができました。ドイツで心がけたのは、最初から日本の視点や価値観で話さないこと。ドイツにはドイツの流儀があり、現地のやり方を尊重しつつ日本のやり方と統合し、生産工程の最適化の実現に努めました。
また、自分の開発した製品がどのように使われているのか興味を持ち、駐在の後半は積極的にお客様の現場を訪問し、ユーザーのリアルな満足点や不満点を探りました。そこで掴んだ課題が、設計者の想定通りに使用されていない機能が多々あるということです。たとえば、燃費を抑えながら作業効率を高める独自の仕組みも、さまざまな理由で使われていない場合があるということを学びました。この現実を知ったことが、私がドイツで得た最大の収穫です。どうすれば、設計者の想いを世界中のお客様に伝え、実際に利用してもらえるのか。一歩深い新しい開発テーマを、手に入れることができました。

入社15年目 新型車開発を取りまとめるチーム長を目標に、今後も
お客様に喜んでいただけるような次世代建機を開発したい。

2015年に帰国し、次世代建機の大きな方向性やコンセプトを構築する仕事に携わっています。世界中のお客様や営業・マーケティングから寄せられる要望を組み込み、研究段階からはじまり、現在では製品化に向けた開発段階まで進んでいます。
入社以来、設計の仕事で楽しさを感じるのは、お客様の役に立ち、積極的に使ってもらえる機能を深く考えている時です。今後はさまざまなコンポーネントや車体の開発で経験をさらに積み重ね、新型車開発チームをまとめるような立場になることが、私の目標です。

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