大会結果

シニア2年目の丸山智弘選手が、4人で競ったプレーオフを制し、シニアツアー初優勝飾った。 丸山選手は昨年シニア入りし、ツアー11試合目で念願の初優勝となった。
中嶋常幸選手は69で追い上げたが届かず、通算6アンダーで髙橋勝成選手、シニアルーキーの白浜育男選手、高木祐二選手らとともに5位タイだった。

予選1日目、秋の訪れを思わせる爽やかな天気の中、大会がスタート。65とスコアを伸ばし尾崎健夫選手が通算7アンダーで首位に浮上した。3打差の2位には矢部昭選手、伊藤正己選手、中嶋常幸選手、友利勝良選手、D・イシイ選手、高木祐二選手の5人が追いかける展開で一日目を終えた。

予選2日目。初日7アンダー、2位に3打差をつけてトップに立っていた尾崎健夫選手は、2Rスタート前に左足首痛により棄権。
67とスコアを伸ばした丸山智弘選手、D・イシイ選手が通算7アンダー、1位タイで2日目を終了した。

最終日は朝からの激しい雨の中で、丸山智弘選手、伊藤正巳選手、Ｄ・イシイ選手、Ｂ・ルアンキット選手の4人が7アンダーで首位になり、決着はプレーオフへともつれ込んだ。1ホール目、パー5の18番、伊藤正巳選手がグリーン右手前のバンカーから″ホームラン〝してグリーン奥へ。ルアンキット選手は下10メートル、イシイ選手が下6メートルに3オンと3人ともピンに寄らなかったが、丸山選手は110ヤードの3打目をピン左下2．5メートルにつけた。3人のバーディーパットがすべてはずれた後、丸山選手は好調だった長尺パターでこれを真ん中から沈め、両手を突き上げ、大きくジャンプして初優勝の喜びを爆発させた。そのあとは涙がこぼれてごしごしと顔をぬぐい喜びを表現した。「苦しかったり、うれしいのが混ざって最後は涙が出てしまいました。今まで、1打差で競ったゴルフをした事がないんですよね。僕は早めに崩れるタイプなんで。デビットとかは1ストロークで競りながらっていうのは慣れているので、逃げ出したかったですよ。試合中に何度も投げ出したいと思ってしまったし、外せば楽になれるんだろうな。なんてことも考えました。しかし、よく耐えれました。自分のプレーじゃないみたいだった。勝とうと思わないでやったのが良かったのかもしれない。」と、優勝について語った丸山選手。

今回のコマツオープンは最終日が雨にも関わらず、3日間で3000人を超えるギャラリーが来場され、3年目を迎えた大会に対しての大きな関心が伺えた。